プロフェッショナル 仕事の流儀 〜脳神経外科医・上山博康〜

その道のプロフェッショナルの仕事ぶりにフォーカスを当てる番組。仕事を効率良くこなすための手法を紹介することもありますが、基本的には、過去の挫折と現在の仕事にかける意志の強さを対比させ、その心情の変化で視聴者を惹きつける見せ方が多いです。そして、先週の放送は脳神経外科医・上山博康。前の英語教師もかなりきたけど、今回はそれ以上に引き込まれました。ほんと、不覚にも時間とともにテレビに吸い寄せられてしまいました。これまでの放送の中でも相当に熱い回だった気がします。

患者は人生をかけて医者を信頼する。その信頼に対して医者は何ができるのか。自らもリスクをとって五分と五分の関係を築くこと、それが礼儀だと思う。

生死に関わる仕事は何よりも重く、またその重さは生きる者万人の心に通じます。ゆえにこのドキュメンタリが訴えかけるメッセージも強く感じるのでしょう。それでも何より、接する者を信頼し、自分もリスクをかけてその信頼に応える姿勢はすべての職に通じる気がします。そして、そこから生まれるものこそ、真の価値があるのではないかと思いました。

過去から通した生きざまで、自分を好きでいられる生きざまを貫くこと。それが僕は本当のプロフェッショナルだと思っています。自分を偽らないことですね。

このコメントが脳神経外科医から出てくるのがすごい。生死に関わる仕事を好きでやっているという動機が本当にすごい。年齢を重ね、疲弊していく人が多い中、自分の意志を貫くことがどんなに難しいのか。それがわかりつつある今、この人のように自分も年を取っていきたいと思いました。そして、実際に存在するこの人は自分の理想を人生を通してまっとうすることができるという生きる証であり、言葉ではなく、その存在自体が自分の大きな励みになりますね。
この回の再放送が9月21日(水)1:35〜あります。興味ある人はぜひその生き様を見てください。