Emacsの設定 -起動・終了編-
包丁が料理人の命であるように、エディタはプログラマの命です。プログラムの記述には、様々な定型編集処理があり、これらをストレスなく、迅速にこなすことがプログラミング効率の向上につながります。多くのプログラマには、自分に合ったエディタを探し求める時期がありますが、それは必然と言えます。
ここでは、私がメインで使っているエディタEmacsを編集可能なところまで動かしてみます。
Emacsの特徴は、Emacs自身がすべてemacs-lispというプログラミング言語で記述されており、機能の追加、変更などのカスタマイズさえもemacs-lispを用いて行うことです。多くのエディタはGUIで設定変更を行いますが、Emacsのカスタマイズは.emacsというテキストにemacs-lispでプログラミングすることで実現します。したがって、プログラミング言語の粒度で機能変更することが可能です。機能の取捨選択は自由自在、無限大の組み合わせを実現できるため、自分の好きなように設定することができます。ただし、emacs-lispの記述に慣れないと、何をどうすれば、どんな機能が追加できるのか、初心者にはわかりにくいと思います。しかし、ほとんどの場合、他の人の設定をコピペするだけで十分なので、記述の難解さに抵抗がなくなれば、そんなに問題になりません。
追加機能と対応するemacs-lispの記述については、Meadow Emacs/memoが詳しいです。
ロードパスを通す
Emacsは、ユーザ自身が.emacsなどの設定ファイルを書き換えることによって無限のカスタマイズが可能です。起動時に設定ファイルを読み込むためには、設定ファイルまでのパスをロードパスを追加する必要があります。以下は、~/.emacsというファイル、~/.site-lispというディレクトリ以下にあるelファイルを起動時に読み込むための設定です。
[~/.emacs] ; ロードパスの設定 (setq load-path (append (list (expand-file-name "~/.emacs") (expand-file-name "~/.site-lisp") ) load-path))
Emacsのデフォルト文字コードをutf-8にする
[~/.emacs] ;; 日本語表示の設定 (require 'un-define) (set-language-environment 'Japanese) (prefer-coding-system 'utf-8) (set-default-coding-systems 'utf-8) (setq default-buffer-file-coding-system 'utf-8) (set-buffer-file-coding-system 'utf-8-unix) (setq file-name-coding-system 'utf-8) (set-terminal-coding-system 'utf-8) (set-keyboard-coding-system 'utf-8) (set-clipboard-coding-system 'utf-8)